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北尾 真司*; 三井 隆也; 原見 太幹; 依田 芳卓*; 瀬戸 誠*
Japanese Journal of Applied Physics, 38(SUPPL.38-1), p.535 - 537, 1999/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0(Physics, Applied)グラファイト層間化合物は典型的な層状物質で、種々の物質を挿入した化合物が知られている。FeClは層間に挿入できる物質の一つで層間でどのような物性を示すか興味が持たれている。挿入されたFeClの研究として振動状態を測定することは重要であり、層間で振動状態が非等方的になっていることが予想されるが、挿入された物質に着目した振動状態の研究はいまだ少ない。非弾性核共鳴散乱は近年開発された方法で、元素を特定した振動状態の研究に有用である。われわれはステージ1のFeClグラファイト層間化合物を合成し、SPring-8のBL09ビームラインで6MeVに分光したFe核共鳴X線を用いて振動状態の角度依存性を測定した。その結果、X線をグラファイト層に垂直に入射した場合と平行に入射した場合でスペクトルに違いが見られ、グラファイトに平行な方向には層間のFe原子が振動しやすいという描像と一致する結果が得られた。